1.おしゃれインテリアの照明基礎知識
1-1.照明器具の種類を学んでインテリアに活かす
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす①
天井付けで部屋全体を明るく照らす~シーリングライト~
天井に直付けをするシーリングライトは、部屋を全体的に明るく照らす「全般照明」の一つです。光源は蛍光灯が主流でしたが、今はLEDになりLEDシーリングライトとして発売されている商品が多くなりました。
主要メーカーは機能付きのシーリングライトの種類が多く、「調光」や「調色」「タイマー」、スマホでコントロールできる「スピーカー」付きとバラエティ豊かな様々な商品があります。
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす②
ポイントで集中的に照らす~スポットライト~
スポットライトはポイントを集中的に照らす照明器具です。天井や壁に直接取り付けるものとダクトレールに取り付けるものがあります。
スポットライトの器具を動かして光の向きを変えられるため、複数のライトを使って天井から部屋を全体的に照らすように光を分散させたり、壁に飾った絵などを効果的に照らすことができます。
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす③
天井埋め込みで重点を照らす~ダウンライト~
天井面に埋め込んで取り付けるダウンライトは、1灯だと重点を照らすものですが、配置の仕方によって「全般照明」にもなり部分的に照らす「局部照明」にもなります。
埋め込み型の照明器具は悪目立ちせず、並べ方で多彩な空間演出が可能です。光源は近年LED電球が主流、機能は「調光」「調色」、ランプを動かして照射方向を変えられる「ユニバーサルダウンライト」や音楽を流すことができる「スピーカー」付きなどがあります。
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす④
天井から吊り下げてポイントを照らす~ペンダントライト~
天井付けでコードやチェーンなどで吊り下げられる器具を総じてペンダントライトやペンダントランプと呼びます。ランプのかさになるシェードがデザインのバリエーションが豊富なので、お部屋のアクセントになります。
テーブルの上などポイントを照らす局部照明のほか、玄関や廊下など使う場所は様々です。
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす⑤
多灯で華やかに演出する~シャンデリア~
シャンデリアは天井からチェーンなどで吊り下げるものや天井に直接取り付けるタイプがあります。多灯で構成されるシャンデリアは、華やかで意匠性の高いデザインが多くインテリアのポイントして使われます。
重量がある商品が一般的なので、天井の強度が取れているか注意が必要です。重さに合わせて天井の下地に補強を入れて取り付ける場合や、梁につなげたボルトにシャンデリアを吊り下げるなどの方法があり、事前に確認が必要です。
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす⑥
壁からポイントを照らすアクセント~ブラケットライト~
壁や柱に取り付ける照明器具を総称してブラケットライトと呼びます。他の照明器具と併せて空間を演出する使い方が多く、リビングや吹き抜けなどの補助照明としてや、廊下や階段などに使われます。
壁面を優しく照らす光とブラケットライトのデザインでインテリアのアクセントを作れます。
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす⑦
床に置いて空間演出に役立つ~フロアスタンドライト~
床に置くフロアスタンドライトには、手元を照らすタイプや壁面を照らすもの、天井面を照らすタイプなどがあります。
インテリア空間を演出したり読書や作業のためなど目的に合わせて種類を選ぶことができます。フロアスタンドは実は和製英語で、英語ではフロアランプと呼ばれます。
照明器具の種類を学んでインテリアに活かす⑧
デスクやカウンターに置いてポイントを照らす~卓上スタンドライト~
テーブルやデスクなどに置いて使う卓上スタンドライトは、読書や勉強、仕事などに多く使われ、「デスクライト」「デスクランプ」と呼ばれることもあります。
機能的な商品も多く、「調光」「調色」のほか、自然光が当たった時の再現をどれだけしているか指標になる演色性が高い照明もあります。演色性が高いと自然光に近く「目に優しい」照明になります。
1-2.お部屋別の照明テクニック
お部屋別の照明テクニック①
多灯使いがポイントになる~リビングルーム~
テレビを観る、家族と会話を楽しむ、来客など様々なシーンで長時間過ごすことが多いリビングルームでは、行動に合った照明器具の多灯使いがおすすめです。
シーリングライトやダウンライトの全般照明で部屋全体を照らし、壁に飾った絵やポスターはスポットライトで照らすなど複数の灯で演出します。
部屋の隅は暗くなりがちなので、スタンドライトやフロアライトで照らすと広く見せる効果も。夜はオレンジ色の温かみがある電球色が視覚からリラックスできます。
お部屋別の照明テクニック②
全般照明とペンダントライトの組合せ~ダイニングルーム~
ダイニングルームにはシーリングライトやダウンライトで部屋全体を照らしつつ、ペンダントライトで料理をきれいに照らすと落ち着いて食事を楽しめます。
料理を美味しく見せるには、ペンダントライトの光の色がポイントになります。自然光に近い見え方の「演色性」が高いもの、そしてリラックスできる電球色がおすすめ。
ペンダントライトの位置はテーブルから照明器具の下までを約70cm離すと丁度良い高さになります。
お部屋別の照明テクニック③
隣り合うスペースと光の色を合わせて~キッチン~
キッチンでは料理や片付けなど家事をメインに行います。家事・作業がメインの部屋だと、昼白色の白っぽい色を選びがちですが、キッチンとリビングルームやダイニングルームが一つの部屋になっている間取りの場合は照明の色に注意が必要です。
キッチンだけが昼白色にしていると色が浮いて違和感があるので、なるべく隣り合うスペースと合わせた方が良いです。
お部屋別の照明テクニック④
質の良い睡眠には明るさを落として~ベッドルーム~
ベッドルームは温かみのある電球色がおすすめです。昼白色のような白っぽい色の明るい照明を使うと、眠りに必要なホルモンの分泌が抑えられてしまうからです。
寝る前に読書を楽しみたい方は、サイドテーブルの上に卓上スタンドライトが必要です。パートナーがいる場合は、アームデスクライトなど光の角度を動かせる照明器具を使って隣に眠っている人の妨げにならないように注意しましょう。
2.お部屋別おしゃれなインテリア照明特集
2-1.リビングルームインテリア照明紹介
リビングルームインテリア照明紹介①
幾何学的なフレームが存在感のあるペンダントライト
細い多角形のフレームが印象的なペンダントライト。フレームのサイズは大きいですが、抜け感があるため重たさは感じず多灯使いも可能です。
国内メーカーのアートワークスタジオが発売しているこちらのペンダントライトは、フレームがホワイト・ブラックと2色あるのでインテリアに合わせてコーディネートを楽しめます。
リビングルームインテリア照明紹介②
リビングの主役はツートンカラーのシーリングスポットライト
スチールのピンクゴールドとフレームのブラックが組み合わされた4灯のシーリングスポットライト。ヴィンテージ感のあるインテリアともマッチするステキなシーリングライトです。
それぞれの光を必要な向きに合わせて空間演出できるので、全般照明と組み合わせるとお部屋の印象が変わりますね。
2-2.ダイニングルームインテリア照明紹介
ダイニングルームインテリア照明紹介①
フランスのランプをリデザインしたペンダントライト
IDÉEのオリジナルペンダントライトは、シェードがホーロー製でフランスのアンティークな雰囲気を醸し出しています。シェードはブラックではなく墨色なのでほっこりした印象にした仕上げてくれます。
ダイニングテーブルに使う場合は複数にするとテーブル全体を程よく照らしてくれますよ。
ダイニングルームインテリア照明紹介②
ラタンの素材が優しく涼しげなペンダントライト
ユリの花をモチーフにしたデザインのペンダントライトは、スチールとラタンでできたナチュラルな雰囲気。照明をつけると間接照明のように光がラタンの隙間から柔らかく漏れます。
サイズがSとLの2種類あるので、サイズ違いで並べて使うとまた違った空間を作れそうです。
2-3.ベッドルームインテリア照明紹介
ベッドルームインテリア照明紹介①
マットな白磁がベッドルームに最適なペンダントライト
バンクーバーのデザイナーオマー・アーベル氏の作品の一つである「21シリーズ」。一見、紙や布でできているように見えるシェードはシート状にした薄い磁器で作られています。
一つ一つの曲線的なデザインから温もりある光が出るとベッドルーム全体が優しい空気に包まれそうです。
ベッドルームインテリア照明紹介②
存在感あるデザインとほっこりする雰囲気のペンダントライト
インパクトのあるデザインに目を引くペンダントライトは、天然のガチョウの羽毛で作られたデンマークのデザイナーが作った作品です。
北欧らしい優しさとモダンなテイストが組み合わさった存在感あるライトはペンダントライトとスタンドライト、卓上スタンドライトがあります。
3.インテリア照明のメンテナンス方法
3-1.照明器具・ランプのお掃除方法
照明器具やランプは定期的なお掃除が大切です。埃などの汚れが付いたままだと暗く見えてしまい、照明の効果が下がってしまいます。1年以上掃除をしないと10~20%照度が落ちるといわれています。こまめに掃除をして常に明るい状態を保ちましょう。
照明器具は素材によってお掃除方法が変わります。カバーがガラスの場合でしっかり汚れを取りたい時は、ガラスクリーナーが便利です。マットな加工のガラスは中性洗剤を薄めて拭き掃除します。
木や竹の天然素材は刷毛やブラシで優しく汚れを取りましょう。
3-2.ランプの交換方法
ランプの交換は照明器具の電源を必ず切る、ランプの熱が冷めるまで触らないなどの注意が必要です。
白熱球をLED球に交換する場合は、必ずLED対応の照明器具か確認しましょう。場合によっては不具合が出てしまったり、LED電球の寿命が短くなることもあるので注意してくださいね。
4.インテリア照明のまとめ
- 【おしゃれインテリアの照明基礎知識】
- 照明器具の種類と特徴を学ぶ
- 【お部屋別の照明テクニック】
- 多灯使いをマスターする
- 照明の色と効果を理解する
- 【お部屋別おしゃれなインテリア照明特集】
- リビングは主役になるデザインを
- ダイニングはインテリアテイストにマッチしたペンダントライトを
- ベッドルームは優しい光の照明を
- 【インテリア照明のメンテナンス方法】
- 照明器具・ランプはこまめな掃除で明るさキープ
- ランプ交換は慎重に