目次
1.家具のサイズを知る。ベッドマットレスの大きさと種類別メリット
ベッドマットレスにはいくつものサイズがあります。マットレスのサイズが大きいほど、ゆったりと眠れますが、大きいサイズのマットレスにはデメリットもあり、大きければ良いというわけではありません。
またマットレスには色んな種類の素材を使っており、自分の体に合わないマットレスを選んでしまうと、睡眠の質が落ちる可能性があります。特に腰痛持ちの方や不眠症で悩んでいる方は、まずはマットレスの性質を知ることが大切です。
1-1.ベッドマットレスのサイズとそのメリット
1-1-1.ベッドマットレスの主なサイズ
ベッドマットレスのサイズには、大きく分けると以下の4種類があります。
・セミダブル 幅 120×長さ 195 cm
・ダブル 幅 140×長さ 195 cm
・クイーン 幅 160×長さ 195 cm
多くのベッドフレームはシングル・セミダブル・ダブルの3サイズに対応しており、最近はクイーンサイズに対応しているベッドフレームも増えています。このほかにも、以下のサイズのマットレスがあります。
・ワイドクイーン 幅 170×長さ 195 cm
・キング 幅 180×長さ 195 cm
・ワイドキング 幅 200×長さ 195 cm
いずれも「もう少し幅が広いマットレスが欲しい」という願いに応じたもので、体格のいい方には助かりますよね。ただしこれらのサイズに対応しているベッドフレームは少なく、基本的にはオーダー品です。
また背が高い人のために、もっと長さがある「ロングサイズ」のマットレスもあります。一般的なロングサイズの長さは 207cmですが、海外製には長さが 203cmや 214cmのマットレスもあります。
1-1-2.シングルベッドのメリットとデメリット
シングルサイズの最大のメリットは狭い部屋に置けることですが、もっと分かりやすく言うと狭いスペースにベッドと収納スペースを同時に確保できます。欲しい収納量に応じてベッドの高さを変えられる商品も多数。ただし大人が寝るには十分な広さがあるとは言えず、体格のいい方には不向きです。
1-1-3.セミダブルベッドのメリットとデメリット
セミダブルサイズのメリットは、頻繁に寝返りを打ってもベッドの端が迫って来る感じがなく、ゆったりと眠れること。またベッド面が広い分、掛け布団がずり落ちるのを防いでくれます。ただしサイズが大きくなる分、マットレスとベッドフレームの値段が高くなるため、お財布との相談が必要です。
1-1-4.ダブルベッドのメリットとデメリット
シングルベッドを2台置くよりダブルベッドを1台置くほうが、ベッドメイクの手間やカバー類の洗濯ものの量がおよそ半分で済みます。またダブルサイズには4畳半程度の狭い部屋でも置けるというメリットが。ただし幅140cmは大人がふたりで眠るにはやや狭く、寝返りを打った際に相手を起こしてしまう可能性も。
1-1-5.クイーンベッドのメリットとデメリット
幅160cmのクイーンサイズなら、大人ふたりがゆったりと眠れる広さがあります。6畳の広さがあれば十分に置けるため、狭い寝室でも大丈夫。ただしマットレスのサイズが大きくなる分、相手の振動が伝わりやすくなるというデメリットも。また寝具のサイズが大きくなると洗濯などの取り扱いが大変で、商品のバリエーションも減ります。
1-2.ベッドマットレスの種類とそのメリット
1-2-1.ベッドマットレスの主な種類
ベッドマットレスは寝心地を左右する大事な要素ですから、ベッドフレーム以上に慎重に選びたいもの。
ベッドマットレスの種類はあまりに多く、ひとつの種類の中にもいろんなタイプの商品があるため、自分でマットレスを選ぶのが難しく、専門のインストラクターに相談する人も増えています。そこでマットレスの種類と、どんな人に適しているかを簡単にご紹介します。
1-2-2.ポケットコイルマットレスのメリットとデメリット
ポケットコイルは独立した小さなコイルスプリングがたくさん詰まっているタイプのマットレス。コイルが連結されていないため、体のラインに合わせて自然にフィットしてくれ、寝心地がやわらか。ダブルサイズなどふたり一緒に寝るベッドでは、相手の振動が伝わりにくくなります。
ただしフィットするということは体が沈みやすく、寝返りが打ちにくくなるというデメリットが。不眠症の方に適している反面、腰痛もちの方には不向き。またマットレスの中には袋に入った小さなコイルがたくさん入っているため、やや通気性が劣ります。
1-2-3.ボンネルコイルマットレスのメリットとデメリット
ボンネルコイルは小さなコイルを連結させて一体化しているタイプのスプリングマットレス。ポケットコイルのように単体ではなく全体で体を支えるため、寝心地は硬めです。その分、寝返りが打ちやすく通気性が良いなど、ポケットコイルのデメリットをカバーしています。
ただし面で支えるため他人の振動を感じやすく、ダブルサイズには不向き。また安価な商品はスプリングのきしみ音が気になることも。
1-2-4.低反発ウレタンマットレスのメリットとデメリット
ウレタンマットレスの大きなメリットは、スプリングマットレスに比べて重さが軽く、コンパクトに丸められること。店頭で購入したら、車に積んで自宅に持ち帰れます。
低反発タイプはポケットコイルと同じ性質があり、マットレスが体にフィットして包み込まれるような心地良さ。寝つきが悪くて悩んでいる方におすすめのマットレスです。ただし寝返りが打ちにくく寝返りの回数が減るため、蒸れやすくなるというデメリットが。夏は熱気を逃がす工夫をしないと、暑くて夜中に目が覚めることも。
1-2-5.高反発ウレタンマットレスのメリットとデメリット
高反発タイプのウレタンマットレスはボンネルコイルと同じ性質があり、寝返りが打ちやすく通気性に優れています。
寝心地が硬めのマットレスは、腰痛に悩む人には不向きだと勘違いしている方もいますが、実際にはその逆。適度に寝返りを打つことで体のゆがみを正すことができ、ベッドからの起き上がりも楽。ただし、マットレスが硬くて寝付きが悪くなる人もいるなど、慣れるまで時間がかかるケースも。
2.家具の大きさはフレームで変わる。ベッドフレームのタイプ別特徴
インテリアの家具レイアウトを考えるときは、一般的には家具の外寸を目安にしますよね。けれどデザインによっては実際の外寸ほど大きく感じないものが少なくありません。
特にベッドはフレームサイズがマットレスのサイズより少し大きなものが多く、この場合、部屋にベッドを置いたときに実際より小さく感じます。またヘッドボードがないベッドと宮棚付きのベッドでは、ベッドの長さと部屋に置いたときの印象が大きく異なります。
2-1.ベッドフレームはマットレスよりひと回り大きい
ベッドフレームのサイズとマットレスのサイズは同じではありません。フレームがしっかりとマットレスをホールドできるように、ベッドフレームの横幅は一般的にマットレスより少し広めです。またヘッドボードや宮棚が付いているベッドなら、フレームの長さはマットレスより長くなりますす。
2-2.宮棚付きベッドはコンセントと照明の有無をチェック
宮棚付きのベッドを選べば、枕元にちょっとした収納を確保できるため、狭い部屋にもおすすめ。そしてせっかく宮棚付きのベッドを選ぶなら、照明とコンセントが付いているものが便利です。コンセント付きなら宮棚でスマホを充電でき、照明付きなら手元灯を乗せるためのサイドテーブルを置く必要がありません。
2-3.マットレス付きベッドの高さは商品によって異なる
ベッドの座面の高さはフレームとマットレスによって大きく異なります。例えばローベッドのマットレス床板の高さは15cm前後ですが、深い引き出し収納が付いているマットレス床板の高さは45cmほど。それプラス、マットレスの厚みが加わります。
マットレスの厚みもまた商品によって異なり、厚みが10cm以下のものもあれば、20cm以上のボリュームがあるものも。そのため、ベッドのサイズを確認するときは、フレーム全体の高さより、マットレスを乗せる床板の高さのほうが重要です。
ベッドへの立ち座りが楽にできるのは、マットレス面の高さが椅子とほぼ同じ高さ(40cm前後)のベッドです。マットレス面の高さが50cmを超えると、腰掛けて椅子代わりに使うには高すぎますし、30cmより低いと逆に低すぎ、ベッドから立ち上がるときに腰に負担がかかります。
収納量を重視すればベッドのマットレス下は高いほうが良いですし、部屋の広がりを重視すればローベッドを選ぶのがおすすめ。
2-4.ベッドフレームとマットレスのサイズが同じ商品もある
中には、ベッドフレームがなく、マットレスに脚を取り付けただけのベッドもあります。この場合はマットレスのサイズがそのままベッドのサイズとなるため、狭い部屋におすすめ。長い脚を選べばマットレスの下に十分な収納スペースを確保できます。
無印良品の高密度ポケットコイル「脚付マットレス」
ポケットコイルのマットレスに脚を取り付けただけのシンプルなベッド。シングル・セミダブル・ダブルの3サイズがあり、脚は別売りで長さは10cm・12cm・20cm・26cmの4種類から選べます。
3.収納付き家具を選ぶ。タイプ別ベッドの収納スペース
収納が少ない部屋では、ベッドは貴重な収納スペース。枕元にちょっとした収納があると、サイドテーブルを置く必要が無くなり、ベッド下に引出しがあると大きなタンスもいらなくなります。そして跳ね上げ式のベッドなら、布団の収納場所も確保できます。
3-1.引出し収納が付いているベッドの収納スペース
ベッド下に引き出し収納が付いていると、衣類などをスマートに収納できます。ベッドの下を掃除したいときは引き出しを外せばいいので、掃除が楽でほこりをかぶる心配もありません。
引出しの大きさと個数は商品によって異なりますが、多いものでは6つも引き出しが付いているものも。ただし引出しはベッドの片側にしか付いていないため、残りの半分がデッドスペースになるというデメリットが。
ひとり暮らしにおすすめ、IKEAの引出し付きベッドフレーム「スレクト」
海外ドラマに出てきそうな可愛らしいデザインのシングルベッド。4つの引き出しと2段の棚が付いており、引き出しには衣類を入れてラックは本棚に使うなど、機能性に優れています。また引き出しの奥行きは57 cmもあり、奥までたっぷりと収納できます。
3-2.宮棚が付いているベッドの収納スペース
ヘッドボードが棚になっている宮棚付フレームなら、枕元に目覚まし時計やスマホを収納できて便利です。ベッドの横幅いっぱいに棚があるタイプなら、観葉植物を飾ったり、アロマキャンドルを楽しむのもいいですね。棚の奥行きが深いタイプなら、本棚として使えます。
かわいく見せてスッキリ隠す「照明付き収納ベッド」
引き出しと宮棚が付いている収納ベッド。宮棚には照明とコンセントが付いており、棚の両サイドにはテーブルになるフラップ扉があるなど、機能性に優れています。また引き出しには整理がしやすい間仕切りを付属。サイズもカラー展開も豊富で、マットレスのタイプも選べるなど、いろんなわがままを満たしてくれるベッドです。
3-3.跳ね上げ式ベッドの収納スペース
ベッドの下をフル活用したい人におすすめなのが、跳ね上げ式の収納付きベッド。マットレス下の床板を大きく開閉して、カーペットやトランクといった大きなものを収納できます。何気に置き場所に困る、季節ものの家電収納に使うのもいいですね。
選べるカラーと収納量「コンセント付き跳ね上げ収納ベッド」
宮棚とコンセントが付いている跳ね上げ式の収納ベッド。床板がすのこになっており、マットレスや収納スペースの通気性に優れています。収納部分の高さは3サイズから選べるのもうれしいポイント。カラーはホワイトとダークブラウンの2タイプからから選べます。
4.素材で家具を選ぶ。ベッドフレームの主な素材
ベッドの種類やそれぞれのメリットとデメリットを確認したところで、いよいよベッドフレームのデザイン選びをしたいところですが、ここでちょっと注意が必要です。ベッドフレームは主に木質系とスチール系に分かれますが、どちらの素材を選ぶかでインテリアの印象が大きく変わります。
またベッドフレームにはマットレスとセットで販売されているものもあれば、フレームだけで販売されている商品もあり、どうしようかと悩みますよね。でもベッドフレームもマットレスも大きな家具ですから、できれば一緒に購入して、同じ日に配達してもらうのが理想的。
どうしても欲しいマットレスがあったり、手持ちの敷布団を使いたいなら、フレーム単体で買える商品を選びましょう。
4-1.ナチュラルな風合いに癒される天然木のベッドフレーム
ベッドはサイズが大きな家具だけに、素材の質感がインテリアに及ぼす影響も大きくなります。フレームが無垢の木材で作られているベッドなら、ほかに家具が置かれていなくてもナチュラルな印象のインテリアに。ベッドと同じ無垢材のサイドテーブルとハンガーラックでコーディネートすれば、穏やかな空間をつくれます。
便利なコンセント付き、ニトリの「天然木アカシアベッドフレーム」
深みのある色がおしゃれな天然木のベッドフレーム。フレーム全体が天然木で作られており、アカシヤの木目の風合いと肌触りを存分に楽しめます。マットレスの床板は通気性の良いすのこタイプ。ベッドの脚とフレームには幅木よけがついているため、狭い部屋で壁に寄せてベッドを置きたいときにも便利です。
4-2.強度が高くて価格が安いスチール製のパイプベッド
スチール製のベッドはデザインがシンプルで値段が安く、組み立ても簡単など、たくさんのメリットがあります。以前はシングルフレームがメインでしたが、最近ではセミダブルやダブルサイズのスチール製ベッドも増えています。スチールのフレームに天然木を組み合わせた、ヴィンテージテイストのベッドもおしゃれですね。
クラシカルなデザインがおしゃれなLOWYAのパイプ管ベッド
北欧風のインテリアに似合う、シンプルモダンなデザインのスチール製ベッド。組み立て簡単でコスパの良い商品です。ちょっぴり古典的なデザインのスチールベッドを探している方におすすめです。
「ヴィンテージ風パイプベッド」
ヘッドボードとフットボードに、ヴィンテージ感のある天然のパイン材が使われているスチールベッド。2段階に高さを調節ができ、サイズは3タイプから選べます。床板はスチールのメッシュタイプですから、敷き布団よりマットレスを使うのがおすすめ。
4-3.樹脂製のベッドは重さが軽くてお手入れが楽
頻繁に移動させることを前提にベッドを選ぶなら、できるだけ重さが軽いものが理想的。折りたたみ式のキャスター付きベッドや、フロアタイプのすのこベッドなど、移動しやすいベッドは狭い部屋では便利。すのこ部分が木材ではなく樹脂(プラスチック)製のベッドなら、重さが軽くてカビが生える心配もなく、お手入れが楽です。
高さ調節ができる「樹脂すのこベッド」
3段階に高さを変えられる樹脂製のすのこベッド。枕元には宮棚とコンセントが付いており、マットレスを買わなくても手持ちの布団を使うことができるなど、コスパの高いベッドです。ベッド下にはたっぷりとした収納を確保でき、ベッドが不要になったら簡単に解体できるため、とりあえずベッドが欲しい方におすすめです。
ベッドの選び方まとめ
- 【家具のサイズを知る。ベッドマットレスの大きさと種類別メリット】
- シングルベットなら省スペースに置ける
- セミダブルベッドなら安心して寝返りが打てる
- ダブルベッドなら手間が半分で済む
- クイーンベッドならふたりでもゆったり寝れる
- ポケットコイルのマットレスは寝心地がやわらか
- ボンネルコイルのマットレスは寝返りが打ちやすい
- 低反発ウレタンマットレスは包み込まれる心地良さ
- 高反発ウレタンマットレスは腰痛持ちに適している
- 【家具の大きさはフレームで変わる。ベッドフレームのタイプ別特徴】
- ベッドフレームはマットレスよりひと回り大きい
- 宮棚付きベッドはコンセントと照明の有無をチェック
- マットレス付きベッドの高さは商品によって異なる
- ベッドフレームとマットレスのサイズが同じ商品もある
- 【収納付き家具を選ぶ。タイプ別ベッドの収納スペース】
- 引出し収納が付いているベッドはひとり暮らしにおすすめ
- 宮棚が付いているベッドにはフラップ扉タイプもある
- 跳ね上げ式ベッドなら布団を収納できる
- 【素材で家具を選ぶ。ベッドフレームの主な素材】
- ナチュラルな風合いに癒される天然木のベッドフレーム
- 強度が高くて価格が安いスチール製のパイプベッド
- 樹脂製のベッドは重さが軽くてお手入れが楽