収納扉の種類別、上手な取り入れ方と活用アイデア集

収納扉の種類と特徴を知ろう

収納の扉にはいろいろな種類があり、普段何気なく使っている収納も、扉によっては使いやすさに大きく影響します。

たとえば、片側しか開けられない「片引き戸」だと、大きなものを収納しづらい場合も。また、収納の設置場所のスペースが狭く、開き戸に向かないといったケースもあるため、収納扉の特徴や種類を事前に把握することが大切なポイントになります。

間口やスペースの確認はもちろん、しまうもののサイズや設置場所の広さによっても変わるので、それぞれの種類と役割、特徴などをチェックしておけば、収納選びの際もきっと役に立つはずです!

収納扉の種類と特徴①引き戸

引き戸は扉をレールにスライドさせて開閉します。収納扉の引き戸には、左右両方から開けられる「引違い」や両側にスライドさせて開ける「引き分け」、そのほか幅の広い間口では、3枚以上の扉を使ったものもあります。

引き戸のメリットは、スペースがなくても開閉が可能なこと、また、開き戸のように開けたときに人がいても、ぶつかることはありません。

扉は1度開けるとずっと開きっぱなしをキープできるので、キッチン収納や食器棚など、しばらく使いたいというときにも便利。

ただ、引き戸2枚のものは片側しか開かないので間口が小さくなることや、密閉性が低くほこりが入りやすいこと、開けた扉が前後に重なるため、有効奥行きがやや小さくなることなどがデメリットとして挙げられます。

収納扉の種類と特徴②開き戸

開き戸は、観音開きとも呼ばれますが、左右に両方に扉が開く「両開き」、片側のみ開く「片開き」があります。

間口のサイズによりますが、小さな間口には片開きが使われることが多いようです。

メリットは、レールなどがないため有効な開口スペースが広いということと、閉めたときの密閉性が高く、ほこりが入りにくいといった点です。

デメリットは、扉の開閉スペースが必要なこと、近くに人がいても気付かずに開けるとぶつかってしまう可能性があります。

収納扉の種類と特徴②折れ戸

収納が開き戸の場合に、ドアが近くて扉同士がぶつかる、または扉前のスペースが狭いなどの場合は、扉が中折りにできる折れ戸がおすすめ。

必要な開閉スペースが小さく、閉じればフラットになるので、浴室や廊下の収納などにも向いています。

折れ戸はクローゼットによくみられますが、開口幅が大きく、大型の荷物も簡単に出し入れできるなどのメリットがあります。ただ、折りたたまれることで扉の厚みが出るため、中に収納ケースなどを置く場合は、スペースによっては端に置くと扉にぶつかり引き出しにくいことも。

また、扉の構造上、ほかの扉に比べると外れやすく、壊れるといった不具合が出やすいデメリットがあります。

扉付き収納の活用アイデア10選

扉付き収納は、それぞれの場所に合ったものを使うことで、収納力や使いやすさに大きく差がでてきます。

狭いスペースに向いているものや目隠しもできるものなど、扉の利便性を知っておけば、もっと活用の幅も広がるはず。特にクローゼットのような大型の収納は、ほかの家具や入り口ドアなどと扉がぶつからないように工夫が必要です。

また、収納が置き場所に合わなければ、部屋全体が使い勝手の悪いものになってしまうことも。

具体的な活用方法やアイデアを知り、うまく取り入れるコツをつかめば、日々の整理整頓がもっとラクになります。

子供でも簡単に出し入れできる引き戸

キッチンカウンター下の3枚続きの引き戸収納を、リビングで出し入れすることの多い子供の本やおもちゃ、洋服の収納にうまく活用しています。

引き戸の場合、片側に扉が残ってしまうため全面に開くことができないというデメリットがありますが、3枚続きの引き戸なら、扉2枚分の間口になります。

開口部分が大きく、扉を開けたままで出し入れも可能なので、子供でもラクに絵本やおもちゃを取り出すことができます。

クローゼットなどの大型収納も

3枚以上の引き戸があるものは、横幅が大きくとれる場所に向いています。横にスペースのあるキッチンの吊戸棚や、カウンター収納、リビングなど、スペースにある程度余裕がある場所ならOKです。

クローゼットだと扉3枚連動のものを多くみかけますが、片側に必ず扉が残ってしまいます。よく使うものは右側、というように収納するものの場所も決めておけば、いちいち両側を開け閉めせずに済みます。

折れ戸は幅の狭さにも対応

折れ戸タイプのクローゼット2つをそれぞれうまく使い分け。左側のクローゼットはハンガーの洋服や衣類中心、右側小さめのほうは整理棚を利用して、大きなものを収納しています。

右のクローゼットは片開きですが、大きなケースなどは下段、上は伸縮整理棚で3段に仕切り、布団をしまえるようにしたのもポイントです。

折れ戸はサイズバリエーションも多く、幅の狭いクローゼットにも適しているので、こうして中を上手に仕切ればデッドスペースもゼロに。

収納の仕方も見直してみよう

折れ戸収納は省スペースに適しており、扉前に家具がある場合やスペースの狭い場所、廊下の物入れなどに使われることも多いようです。

幅が狭くても高さがあるので、上にデッドスペースをつくりやすく、ものによっては横に中途半端なスペースが余ってしまうことも。

その場合は隙間収納や整理棚の利用以外にも、クローゼットなら突っ張り棒で2段にして使う、立ててしまえるものはタテにしまうなど、収納方法にもムダがないか、一度見直してみましょう。

扉を開く際の物の飛び出しにも注意

トイレや洗面所の収納棚は片開き扉であることが多く、スペースも小さめ。特に高い位置にある棚はものが取り出しにくい傾向があるため、サッと取り出せるように工夫しましょう。

こちらのお宅では無印のファイルボックスを利用し、さっと取り出せるように工夫しています。また、白でまとめるなど、色にも気を遣えばこうして見た目も美しいですよね。

奥行が収納物に対してギリギリのサイズだと、扉を開いた際に飛び出す危険もあります。そのため奥行きはよくチェックしておきましょう。

開き戸のメリットを生かし、効率よく出し入れ

開き戸のメリットとして、取り出しやすくしまいやすいことを挙げましたが、そのまましまうだけでは、見た目もごちゃきがちに。

同じアイテムでグループ分けしボックスにしまうなど、扉を開いたときに何を収納しているのかパッとわかるようにしておきましょう。

トイレなどの高い位置にある収納なら、取っ手付きのケースを利用したり、奥のものがすぐに出せるようにしておくのが、効率よく出し入れするポイントです。

テレビ台は両開き扉がベスト

両開き扉でよくみかけるのが、テレビ台です。部屋の一角に置くことが多いので、扉を開くスペースも十分確保できます。

棚や収納が付いたものは、AV機器などを置けるように奥行もあるので、こうした引き出しタイプのケースなどを利用すると取り出しやすくなります。

両開きの場合、パッと全面大きく開くので、多少奥行があっても物の出し入れや機器の操作などがしやすいというメリットもあります。

パッと開けてサッと出す工夫

扉を開けたら中のものがひと目で分かり、間口も広く取り出しやすいのが、両開き扉の最大のメリットといえます。ガラス扉なら開けなくても確認が可能なので、収納するものによっても使い分けましょう。

幅のあるものや大きなものを収納する場合も、間口が広く、奥行のある両開きが適しています。

奥行に合う引き出しやラック、キャスターの付いた棚を置くなど、なるべくワンアクションで済むようにしておけば、扉を開く手間はありますが、出し入れがぐんとラクに。

みせる収納のガラス引き戸でおしゃれな空間に

頭上についた収納棚には食器類が整理され、きれいに並べられています。3枚のガラス引き戸は下側に手を入れて開けやすいよう丸い穴が開いたもの。

ガラス扉の場合、つねに中が見えるため、食器の大きさや色味などを揃えたり、あまりごちゃつかないようにするのがベスト。また、色味が統一された食器を並べておくだけで、カフェのようなおしゃれな雰囲気にグッと近づきます。

やや空間があるくらいにしておけば整えられた状態をキープしやすく、すっきりみせることができます。

ガラス戸は整理整頓でおしゃれに魅せる収納

ガラスの引き戸は中が見えるので、何が収納されているかひと目で把握できることが最大のメリット。

食器棚の場合、中が見えたほうが日々の生活の中で活用しやすく、また飾り棚として使うなら、見て楽しむこともできます。

引き戸はほこりが入りやすいので、掃除もしやすいように中を整理しておくのもポイント。

ルーバーの折れ戸で湿気対策

押入れは収納の中でも湿気対策が必須。日頃から風通し良くしておきたい場所ですよね。

こちらのお宅では建具屋さんに協力してもらいながらご夫婦でDIYし、押入れにルーバータイプの折れ戸を設置。

木の温もりある折れ戸が周りの柱や木枠にも合い、お部屋の雰囲気もグッとアップさせます。折れ戸は隙間があるため、もともと気密性は高くないですが、ルーバータイプならさらに通気性も◎

設置は高額になることも

ルーバータイプの折れ戸は、通気性と見た目がよいことで、収納扉としても高い人気があり、扉のみでも売られています。

しかし、リフォームして設置するとなれば高額になることが多く、自分でDIYするのも自信がない、という場合はやはり既製品を購入した方がよいでしょう。

ハンガーバーや棚が稼働できるなど、使い勝手のよいものも多くあります。その際も置く場所のサイズや出し入れのスペースは要チェックです。

透け感のある背面収納なら圧迫感なし!

最近では、キッチン背面に収納を設け、扉で隠すタイプの「背面収納」が多くみられます。

キッチンは余分なスペースがあまりないことが多いので、その場合、開閉スペースの必要な開き戸は向きません。引き戸なら横に戸袋スペースがあればよく、必要なときだけ開けておいて、サッと閉めれば目隠しになります。

背面収納は天井から床までが扉になる場合が多いので、中が透けて見えるガラス扉にすれば圧迫感なく、リビングから丸見えなんてことも避けられます。

便利な背面収納

扉の付いた背面収納は、おもに対面式のキッチンで設置されます。ただリビングからもよく見えるため、サッと引けば扉の閉まる引き戸なら非常に便利です。

また、収納として使うだけでなく、棚に調理家電を置けば移動の手間も減り、作業効率もアップします。

大容量だとつい、あれこれ詰め込みがちですが、引き戸の場合は物が引っかかって開かなくなるなどのトラブルもあるので注意しましょう。

壁と一体化したデザイン扉

一見、デザインアートのような壁にみえますが、きちんと収納の扉としても機能します。

壁面収納では取っ手を付けないことで、壁と差異なくみせることも可能です。え、取っ手がない??いえいえきちんと持つところはあります。

デザインの一部である木材の出っ張り部分が取っ手になっていて、収納扉として開閉可能だそう。

玄関先や廊下など、お客様の目に触れることが多い場所にさりげなくあると素敵な扉ですね。

デザイン性のある扉だとおしゃれに楽しめます!

扉には取っ手が付きものですが、壁面収納なら取っ手を壁の一部にすることで収納自体を隠せます。

最近では、おしゃれな壁紙かと思えばじつは壁面収納だったり、取っ手をあえて隠すことで生活感を感じさせない空間になります。

壁面収納を考えているなら、扉も思い切ってお部屋のアートとして楽しんでみてもいいかもしれません。

便利なインテリアを組み合わせて湿気がこもらない工夫を

こちらは片開き扉の洗面所収納。歯ブラシは珪藻土プレートの上にあるので水滴も吸収してくれます。

洗面所などの収納扉にはびったり閉まるような密閉性はあまり重要ではなく、手が濡れていてもすばやく開けられるような扉が適しています。

密閉性が高いと、それだけカビも生えやすくなるデメリットもあります。お風呂の換気とともに普段からよく乾燥させておきましょう。

中のものを乾燥させるコツ

収納の中を乾燥させるには、湿気取り効果のあるインテリを置くのがおすすめですが、扉を定期的に開けて風通しよくするのが最も楽でコストもかかりません。

また、短い時間でも中が乾燥しやすいよう、ラックを使って上と下に分ける、吊るす、というように物の隙間をつくり、風が奥まで届くような収納方法にするのがコツです。

生活動線を考えた扉の配置に

玄関が開き戸で壁に沿って扉が開き、すぐ横にあるシューズクローゼットは引き戸となっている工夫の多いアイデア実例。

玄関にシューズクローゼットがあると靴以外にもベビーカーなども置けたり、さまざまな使い方ができるメリットがあり、扉をさっと締めるだけでスッキリとした印象に。スライドさせる引き戸は開閉しても邪魔にならない特徴があります。

引き戸と開き戸を組み合わせるなど、扉同士がぶつからないような配置も重要です。

引き戸と開き戸の組み合わせはプロの意見をよく聞いて検討を

シューズクローゼットの扉の種類は、効率よく移動できるよう、プロの専門家とよく相談することが重要です。また、扉同士がぶつからなくても、出入りで人同士がぶつかる可能性もあり、思わぬ怪我にもつながりかねません。

クローゼットスペースに余裕がないのに開き戸を付けてしまうと、扉が脱いだ靴にぶつかることも。

あまり検討せずに収納を設置してしまう不都合は生じる場合もあるので、生活動線をイメージした収納扉を選ぶことが大切です。

MEMO
    【収納扉の種類と特徴を知ろう】
    〈収納扉の種類と特徴①引き戸〉
  • 左右両方から開けられる「引違い」や両側にスライドさせて開ける「引き分け」などがある
  • (メリット)
  • スペースがなくても開閉が可能
  • 開けた状態にしておける
  • スペースがなくても開閉が可能
  • (デメリット)
  • 2枚のものは片側しか開かない
  • 密閉性が低く、ほこりがたまる
  • 開けた扉が重なり、奥行きが小さくなる
  • 〈収納扉の種類と特徴②開き戸〉
  • 左右に両方に扉が開く「両開き」、片側のみ開く「片開き」がある
  • 小さな間口には片開きが使われることが多い
  • (メリット)
  • レールなどがないため有効な開口スペースが広い
  • 閉めたときの密閉性が高く、ほこりが入りにくい
  • スペースがなくても開閉が可能
  • (デメリット)
  • 扉の開閉スペースが必要
  • 開けるときに人にぶつかる危険
  • 〈収納扉の種類と特徴②折れ戸〉
  • 扉を中折りにして開くので、省スペースになる
  • (メリット)
  • 開閉スペースが小さく、閉じればフラットに
  • スペースが狭くても開閉が可能
  • (デメリット)
  • ほかの扉に比べると外れやすく、壊れやすい
  • 【扉付き収納の活用アイデア10選】
  • 子供でも簡単に出し入れできる引き戸
  • 引き戸3枚以上のものは、横幅がとれる場所に
  • 折れ戸はサイズバリエーションが多く、幅の狭さにも対応
  • トイレや洗面所に多い「片開き扉」
  • 開き戸のメリットを生かし、効率よく出し入れする
  • テレビ台は両開き扉がベスト
  • みせる収納の「ガラス引き戸」はこまめに掃除
  • ルーバーの折れ戸で湿気対策
  • 背面収納で便利な「引き戸」
  • 取っ手のない扉の壁面収納でおしゃれに
  • 洗面所収納は扉を開けて湿気対策を
  • シューズクローゼットは扉の配置に注意