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ミニマリスト達の部屋づくりポイントとは?
有名な建築家が「Less is more(少ないほうが豊かである)」という名言を残しています。豊かさが強調され、物に満たされていればいるほど満足を得られる時代が過ぎ去り、近年では身の回りの物を少なくして身軽に暮らそうとするムーブメントが起きています。
その究極とも言えるミニマリスト達のインテリア。思考や暮らしかたを参考にしてお部屋づくりに取り入れてみましょう!
ミニマリストは「必要最低限のもので暮らす」
基本の考え方のひとつですが、ミニマリストは「本当に必要かどうか」を基準に生活アイテムを選別していきます。その判別基準の鋭さによって、お部屋がどれだけミニマルになっていくかが左右されると言えます。
シンプルなお部屋の多くは、アイテムを生活必需品のみに削ぎ落とすのではなく、趣味のものやお気に入りの雑貨など、心の栄養となるアイテムを取り入れているお部屋も多く見受けられます。本当に必要なアイテムとは暮らす人によって様々なのですね。
ミニマリストは「正しい断捨離を行う」
ひとつのお部屋で生活を続けているだけで、物はどんどん増えて続けていきます。そこで定期的にお部屋のアイテムを見直して、その都度必要のないものを処分する作業を繰り返すことで物の量を一定に保つことができます。
人によっては大変な作業ですが、そもそもミニマリストのお部屋は物の絶対量が少なく、また自分の価値基準がしっかりしているので、無理なく断捨離を行うことができるのです。
ミニマリストは「どんな物も管理する」
クローゼットのお洋服、キッチンのお皿やカトラリー、書類や文房具。ミニマリストは生活空間にあるアイテムの数を把握しています。それぞれのアイテムの必要最低限の数がわかっているので、不必要なものの判別がしやすく、結果的に管理がしやすくなります。
また、アイテム全体の量が少ないと、どこに何があるかすぐわかるので、探しものに時間を取られることもありません。
ミニマリストは「収納&掃除がしやすい部屋作りを意識する」
雑貨で飾った棚を掃除するためには、雑貨をよける、ホコリを払う、棚をふく、雑貨を戻すと工程が4つになるのに対し、何も置いていない場合はホコリを拭くという一つの動作で完結します。工程を見直してみると、物が多い部屋を維持するためには想像以上に掃除に時間を取られているのがわかりますね。
ミニマリストは時間に対する価値がよくわかっています。収納、掃除がしやすい部屋は、自由時間が多く確保できるという大きなメリットがあるのです。
ミニマリストの部屋を見てみよう[ワンルームで暮らす女性編]
ミニマリストたちの実際に暮らしているのはどんなお部屋なのでしょうか?何もないがらんとした殺風景なお部屋かと思いきや、住んでいる方によって意外と個性が現れているのに驚かれると思います。
特にワンルームの場合は、厳選されたアイテムに個性が光っているお部屋が多いです。まずは女性のミニマリストのお部屋をチェックしてみましょう!
ミニマリストの部屋(一人暮らし×女性)
厳選アイテムでガーリーを演出
スッキリとしたホワイトの布地とグローリングの木目のコントラストが美しいお部屋です。プリーツのランプシェードや小さな葉のグリーンに女性らしさを感じます。
ベッドの手前にはデスクが配置されており、パソコン作業や書きものはこちらのスペースで行えるようになっています。
お部屋の手前側に背の高い家具を持ってきてお部屋を広く見せるのはよく使われているテクニックですね。
ミニマリストの部屋(一人暮らし×女性)
シンプルかつナチュラルに
床の見える面積が大きいので、6畳とは思えないほど広いスペースに感じられます。カーテンをレースのみにすることで重たさを感じさせない工夫がされています。また掛け布団を畳んでおくとベッドまわりがさらにスッキリしますね。
ナチュラルカラーでまとめられているからこそ、コーナーにひとつ置かれた観葉植物のグリーンが良いアイキャッチになっています。
ミニマリストの部屋(一人暮らし×女性)
ホワイト×グレーでスタイリッシュに
ホワイトとグレーでまとめられたスタイリッシュなお部屋。ナチュラルカラーが好みでない場合はホワイトの家具にグレーを合わせるのがおすすめです。家具には取っ手や装飾が少なく、直線的でシンプルにまとめられるアイテムが取り入れられています。
ソファを置くとスペースが圧迫されがちですが、お部屋の真ん中に歩ける空間をあけておくとスッキリ見えて動線もスムーズです。
ミニマリストの部屋を見てみよう[ワンルームで暮らす男性編]
続いては男性ミニマリストたちのお部屋をご紹介します。身体の造りの違いからかもしれませんが、男性のお部屋の方がよりシンプルで物が少ないお部屋が多い印象を受けました。
物を減らしたくてうずうずしている方は、今すぐこちらのお部屋をチェックしてみましょう!
ミニマリストの部屋(一人暮らし×男性)
飾り方に個性を出す
やわらかな日差しが差し込み清潔感あふれるお部屋。飾り気のない空間なのにどこかほっとする印象を受けるのは、コメントにもあるようにほとんどのアイテムが無印良品で揃えられているからでしょうか。
丸太をスライスした壁掛け時計や、靴の中に差し込まれたドライフラワーは男性ならではのセンスを感じさせます。
ミニマリストの部屋(一人暮らし×男性)
脚の細い家具で抜け感を出す
ベッドは大きな面積を占めるのでお部屋の印象を決めるのに重要なアイテム。ベッドカバーにグレーなどの濃い色を差し込むと空間が引き締まります。また家具には脚の細いデザインを取り入れると視線が抜けるのでスッキリまとまりますね。
飾る場所が備え付けられていたとしても、装飾品を置きすぎないのも一つのポイントです。壁にフックが4つ付いていたとしても、普段づかいのバックを一つだけ掛けることでより洗練された印象になります。
ミニマリストの部屋(一人暮らし×男性)
ベッドを無くしてみる
こちらはなんと、ベッドも布団も無いスツールとテーブルのみのお部屋。もともとは畳めるマットレスを置いていましたが、現在はスツールの中に寝袋を収納してそれを使って寝ているそうです。これだけシンプルにしてもきちんと寛げるお部屋が完成していることに驚きます。
どの程度のシンプルさを心地よく感じるかは人それぞれですが、このお部屋のような思いきった発想こそがミニマリストの原点なのかもしれません。
ミニマリストの部屋を見てみよう[場所別]
ワンルームのお部屋を沢山ご紹介しましたが、玄関や洗面所なども物を少なくするのが難しいエリアです。
雑多なものを排除しつつ生活しやすい場所にするために、ミニマリストたちはどのような工夫をしているのでしょうか?場所別にご紹介していきます。
ミニマリストの部屋(洗面所)
美しいデザインのアイテムを選ぶ
アメニティが混雑しがちな洗面所は備え付けの収納を最大限に活用して、お気に入りかつ必要最低限のアイテムのみを表に出しましょう。
こちらの洗面スペースでは、シンプルでモノトーン色のハンドソープ入れとカップ、ヘアブラシが置いてあります。美しいデザインのアイテムは気持ちを上げてくれるだけでなく、飾っていても邪魔にならないのが嬉しいですね。
ミニマリストの部屋(キッチン)
掃除のしやすさが美しさの秘訣
何も置いてないわけではないのに、とてもスッキリした印象を与えるキッチン。いつも出しておきたいスパイスや調理器具は高い位置に設置して、作業台の掃除がしやすいようにしてあります。
また水切りカゴも縦に固定するタイプなので、作業台を圧迫せず広々と使える工夫がしてありますね。使い勝手の良さを追求すると自ずと見た目も美しくなるのかもしれません。
ミニマリストの部屋(玄関)
数が少なければ出しっぱなしでも綺麗
ミニマリスト達は靴の数も決めて管理している方が多いようです。シューズクロークにほとんど靴が入っていなくてもこれだけスッキリしているというのですから驚きです。
風水では、片付いた玄関は運気を呼ぶと言われています。開運のためにも、まずは持っている靴の絶対数を減らすことから始めてみるのはいかがでしょうか。
まとめ
- 【ミニマリスト達の部屋づくりポイントとは?】
- 必要最低限のもので暮らす
- 正しい断捨離を行う
- 収納&掃除がしやすい部屋作りを意識する
- 【ミニマリストの部屋を見てみよう[ワンルームで暮らす女性編]】
- 厳選アイテムで可愛らしさを出す
- スタイリッシュに仕上げるならホワイト×グレー
- 【ミニマリストの部屋を見てみよう[ワンルームで暮らす男性編]】
- 雑貨の飾り方で個性を出す
- 思いきってベッドを無くしてみる
- 【ミニマリストの部屋を見てみよう[場所別]】
- 洗面所ではデザインの美しい道具を選ぶ
- キッチンでは掃除のしやすさに着目