押入れの活用術。おしゃれな収納事例・隠れ家・ワークスペースなどアイデア満載!

押入れ収納のコツ

押入れ収納とクローゼット収納の最大の違いは「奥行き」です。クローゼットの奥行きは内寸60cmに設計するのが一般的なのに対し、押入れの奥行きは尺貫法(しゃっかんほう)に基づいて半間(はんげん)に設計します。

一間(いっけん)の寸法は1.818m、半間は0.909mと規定されていて、この値から壁の厚みを除いた寸法(約78cm)が、押入れ奥行きの内寸です。

ただし、住宅設計においては西日本と東日本では半間の寸法が違うなど、地域差があります。またコンクリート造のマンションは設計に自由度があるため、間取りの都合で押入れの奥行きを変えるケースが珍しくありません。

使用頻度に合わせて適切な位置に収納する

押入れの内寸は地域と建物の構造によって違うものの、中段(なかだん)と枕棚(まくらだな)があるという形式は同じです。当然ながら、中段に収納しているものが一番取りやすいため、使用頻度の高いものは中段に収納するのがおすすめ。ただし重量が重いものは、下段に収納するほうが出し入れがしやすい場合もあります。

また枕棚に乗せているものはステップがないと取りにくいので、枕棚はシーズンオフのものや軽いものを収納するのに利用しましょう。

使用する人に合わせて収納動線を考える

押入れの下段は大人にとっては使いにくい反面、子供には使いやすいです。そのため、押入れの下段を子供用の収納スペースに利用している方が少なくありません。

子供用品の収納を考えるときは、お子さんが自分で出し入れできるように動線を意識することが大切です。収納グッズを選ぶときは子供と一緒に出かけるなど、子供が使いやすい商品を選ぶようにしましょう。

収納するものに合うケースを採用する

押入れの奥行きにぴったりの大きな引き出しを使うより、小さなケースを前後に並べるほうが、収納するものによっては使いやすい場合もあります。また、押入れの中段をすべて収納に使うのではなく、前半分を作業スペースに利用することで、室内に作業テーブルを置く必要がなくなるかもしれません。

時代が変化し、押入れは布団を入れるだけの場所ではなくなりました。押入れに何を入れ、どのように使うかはあなた次第です。

空間を最大限に活かした押入れ収納アイデア10選

ここからは、押入れの収納アイデアを事例を交えてご紹介します。押入れの奥行きをフルに活用できる収納法や、押入れの意外な利用法など、幅広いアイデアをご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

押入れの奥行きにぴったりの収納アイテムを使う

押入れ用の収納アイテムを選ぶときは、先に押入れの内寸を測ってから商品を探すのが基本。押入れの下段・中段・枕棚それぞれに対して、幅・高さ・奥行きの3つ寸法を測っておくと、各スペースにぴったり収まるアイテムを探しやすいです。

余白は収納ケース内につくるほうが出し入れがしやすい

小さなケースを使って小分け収納したいときは、必要に応じて少しずつケースを買い足すより、スペースに入る個数をまとめ買いするほうが、すっきりとまとまった印象になります。それに押入れ空間の中に余白を作るより、収納ケースの中に余裕があるほうが、収納しているものを出し入れしやすいです。

押入れにハンガーパイプを取り付けてクローゼット収納に

和室を寝室として使っているなら、押入れにハンガーパイプを取り付けてクローゼット収納にすると便利です。小さなお子さんがいる方は、押入れの中段は大人用、下段は子供用の収納スペースにすることで、子供が自分で洋服のお片付けをしやすくなります。

突っ張りポールは後で位置を変えられる

押入れをクローゼットに改修するときは、固定式のポールを取り付けるより、置き型の収納ケースや突っ張り棒を利用するほうが、後で使い方を変えることができ便利です。

特に子供は、成長するにつれて使いやすい高さと収納したいものが変化するもの。大人でも、年齢が上がるにつれて出し入れしやすいと感じる高さは少しずつ変わります。このため、押入れ収納には後でカスタマイズできるものを選ぶのがおすすめです。

押入れの扉を外すと収納しやすくなる

押入れの扉はほこり避けになるというメリットがありますが、その反面、扉を外すと収納スペースが広くなり、収納しているものを出し入れしやすくなります。

きれいな状態を維持しやすい

押入れを片付けるのが苦手な人は、扉があるという安心感が押入れの中を散らかす原因になっている場合も少なくありません。そんな方は、思い切って押入れの扉を外して中を丸見えにすることで、「片付けよう」という気持ちになれます。

また押入れの扉を外すと出し入れがしやすくなるため、扉があるときより片付けるのが苦にならず、きれいな状態を維持しやすいです。

100均の突っ張り棒とS字フックで押入れにスライド式ハンガー収納を作る

100均アイテムをうまく組み合わせると、押入れの枕棚に取り付けるスライド式ハンガーを簡単に作れます。必要なアイテムは、連結ハンガーホルダーとS字フックと突っ張り棒の3つ。枕棚の下に突っ張り棒を取り付け、S字フックを使ってハンガーホルダーを掛ければ完成です。

賃貸にも取り付けられる

押入れスライドハンガーは、2,000円前後で購入できる商品もあります。けれどほとんどの商品はネジ止め式。重い衣類をたくさん吊り下げたい方はネジ止め式のほうが安心だけど、軽いシャツや子供服を掛けるだけなら突っ張り棒で十分。それに突っ張り棒なら賃貸でも気軽に取り付けられます。

シーズンオフの布団は種類別に分け、押入れの中段に立てて収納する

毎日使うお布団は、押入れの中に積み重ねて収納するほうが出し入れしやすいですよね。一方で、来客用の布団やシーズンオフの布団は、個別に立てて収納するほうが必要な布団だけを取り出しやすくなります。

布団を取りやすくなり湿気も溜まりにくい

敷き布団を立てて収納できるIKEAのSKUBB(スクッブ)や、掛け布団を圧縮して収納できる帆布ケースなど、最近は便利な布団収納が続々と登場しています。布団を立てて収納すると、一番下の布団に湿気が溜まるのを防げるうえ、押入れの中を掃除しやすくなるというメリットも。

押入れの下段にはキャスター付き収納が便利

押入れの下段にはほこりが溜まりやすいため、こまめなお掃除が欠かせません。清掃性を重視するなら、押入れの下段にはキャスター付き収納を使うのがおすすめ。キャスター付き収納を使うと奥に入れているものが取り出しやすくなるだけじゃなく、押入れの奥や隅を掃除しやすくなります。

掃除がしやすく湿気対策にもなる

キャスター付き収納は、押入れの湿気対策にも有効です。キャスターの高さ分だけ通気を確保できるうえ、収納ケースを定期的に動かすことで、湿気が溜まるのを防げます。

ニトリの「押入れ収納キャリー」を使うと手持ちのケースがキャスター付きに早変わり

ニトリは押入れ収納に便利なアイテムが豊富です。そのなかでも、下段の収納におすすめなのが「押入れ収納キャリー」。押入れ収納棚に、脚ではなくキャスターが付いているデザインで、小さな収納ケースや季節の家電など、いろんなものを乗せられます。

小さなケースを前後に取り出しやすく収納できる

押入れの下段は出し入れがしにくいため、奥行きの深い引き出し式の衣装ケースを使っている方も多いですよね。奥行きのある引き出し収納は、スペースを奥まで有効活用するには便利ですが、ストック洗剤や本などの重いものを収納するには不向きです。

その点、「押入れ収納キャリー」は手持ちのケースや段ボールをそのまま乗せられるからどんなものでも収納でき、スムーズに出し入れできます。

押入れの中段を収納兼ワークスペースに使う

「押入れは収納」という固定概念を捨てることで、押入れ空間を奥まで無駄なく活用できる場合もあります。

特におすすめな使い方が、押入れをワークスペースに利用する方法。パソコンとプリンターを置いて書斎にしたり、ミシンを置いて手芸コーナーにするなど、いろんな使い方が。必要な用具は奥のスペースに収納できるため、動線にも無駄がありません。

デスクを買う必要がなくなり部屋を広く使える

押入れには十分な奥行きがあり、左右に壁があるため、ワークスペースに使うと作業に集中できるというメリットも。また押入れをワークスペースにすれば部屋の中にデスクを置く必要が無くなり、その分、部屋を広く使えます。

押入れをおもちゃ収納&キッズルームにDIY

子供が小さいうちは、押入れをキッズルームに使うというアイデアも。横幅が一間の押入れは、子供が遊ぶのに十分な広さがあります。押入れの中段をプレイルームにする場合は、転落防止の柵を設け、子供が上りやすいようにはしごをかけると、まるで「秘密基地」のようになりお子さんも大喜びです。

子供が進んでお片付けをするようになる

押入れの中段を子供の遊び場にする際は、下段をおもちゃと絵本の収納スペースに利用するのがおすすめ。遊ぶ前に好きなおもちゃを下で選び、遊び終わったら元の場所に片付けるという動作をスムーズに行え、子供が積極的にお片付けをするようになります。

押入れを収納ではなく部屋の一部として使う

古い賃貸マンションでは、和室をフローリングに改装している部屋も多いですよね。でもこの場合、リビングとして使うには部屋の広さが狭く、大きなテレビボードとソファーを配置するのが難しいかもしれません。

そんなときは押入れを部屋の一部と考え、扉と中段を外してテレビボードやタンスといった大きな家具を置くスペースに利用すると、部屋が使いやすくなります。

ものを持ち過ぎなくなり部屋も広くなる

押入れは貴重な収納スペースと考えがちですが、それは物を隠して収納したいという気持ちがあるから。収納は隠すものという考え方を変えた途端、押入れもクロークもあまり必要を感じなくなります。それどころか、必要以上にものを持たなくなり、かえって家の中を片付けやすくなるかもしれませんよ。

押入れ収納の注意点

押入れの奥行きをフル活用することばかりに気を取られていると、押入れのデメリットを忘れてしまう危険があります。その結果、収納していたものをいざ使おうとしたらほこりまみれになっていたり、大事なものにカビが生えてしまい、使えなくなる可能性も。

押入れ収納を考えるときは、押入れのデメリットを理解して、必要な対策を行うことが重要です。

湿気対策を行う

押入れは奥行きが深いため、湿気がこもりやすいです。隅や奥のほうは特に湿気が抜けにくく、何かしらの湿気対策を行わないと、押入れの中でカビが繁殖する危険があります。

押入れには除湿剤を置き、床面と壁面にすのこを使って通気路を確保するなどの湿気対策を行いましょう。押入れの扉を閉めっ放しにせず、一日のうち何時間か開け放すようにするだけでも、湿気を逃がす効果があります。

定期的に掃除する

押入れの扉を常に閉めていれば、中にほこりは溜まらないと思っている方もいますが、実は押入れの中にはほこりが溜まりやすいです。押入れの扉を開け閉めしたときに室内のほこりが中に紛れ込むほか、押入れに収納している衣類や布団のほこりが下に落ち、奥のほうにじわじわと溜まっていきます。

押入れの中にほこりが溜まらないようにするには、定期的に掃除をするのが一番。掃除がしやすい収納グッズを使うなどして、押入れの掃除を習慣化しましょう。

押入れ収納の活用術まとめ

MEMO
    【押入れ収納のコツ】
  • 使用頻度の高いものはを中段か下段に収納する
  • 枕棚には軽いものやシーズンオフのものを収納する
  • 子供のおもちゃや服を下段に収納すると子どもが自分で片付けられる
  • 収納ケースはスペースじゃなく入れるものにあわせて選ぶ
    【空間を最大限に活かした押入れ収納アイデア10選】
  • 余白は押入れより収納ケース内につくるほうが出し入れしやすい
  • 突っ張りポールを張ると押入れをクローゼット代わりに使える
  • 押入れの扉を外すと収納しやすくなる
  • スライド式ハンガー収納は100均アイテムで作れる
  • 布団を立てて収納すると押入れに湿気が溜まりにくい
  • キャスター付き収納を使うと掃除がしやすく湿気対策になる
  • ニトリの「押入れ収納キャリー」は小さくて重いものを収納するのに便利
  • 押入れの中段をワークスペースにすると部屋を広く使える
  • 押入れをキッズコーナーにすると子供が進んで片付けるようになる
  • 押入れを部屋の一部として使うとものを持ち過ぎなくなる
    【押入れ収納の注意点】
  • 押入れには除湿剤やすのこを使って湿気対策を行う
  • 押入れの隅にはほこりが溜まりやすいため定期的に掃除する