部屋のカビ・湿気対策に!発生しやすい場所と対処法まとめ

カビが生える原因と発生しやすい環境

「部屋にカビが生えた」と聞くと、あなたはどういう状態を想像しますか?

浴室の目地やパッキンが黒く変色した様を思い浮かべる人もいれば、押入れの隅が湿気て黒ずんでいる様子が頭に浮かぶ人もいるでしょう。かび臭いニオイを連想する人もいますよね。

カビは微生物、つまり生き物です。人間と同じように、生きやすい環境や、生きていくのに必要な栄養分があります。逆に言うと、カビが生きにくい環境を作り、カビの栄養源を断つことで、カビは繁殖できなくなり、やがて死滅します。

カビが発生しやすい温度

カビが繁殖しやすい温度は20~30℃です。特に25℃を超えるとカビはより活性化し、繁殖しやすくなります。これは、人間が快適に過ごせる温度とほぼ同じ。つまり、室内は人間だけじゃなく、カビにとっても過ごしやすい温度環境といえます。

けれど、カビにはたくさんの種類があり、20℃以下の低温や、30℃以上の高温で生育できるカビもいます。このため、冷蔵庫の中や床下といった、常に低温になっている場所でも油断はできません。

カビが発生しやすい湿度

カビが発生しやすい湿度は60%以上です。そして、75%を超えると急速に増殖します。季節でいうと、梅雨の時期は気温も湿度もカビが繁殖しやすい条件に当てはまるため、特に注意が必要です。

だけど、梅雨以外の季節でも油断はきんもつ。そもそも住宅の室温は、1年を通して20~30℃の快適温度になるように、エアコンを利用している方がほとんど。このため、室内の湿度が高くなると真冬でもカビが繁殖します。

また、部屋全体の湿度は低くても、窓ガラスの表面が結露している状態が続くと、窓枠やカーテンにカビが生えます。

カビの栄養源

カビは、ホコリやアカなど、いろんなものを栄養源にして成長します。ほかにも、食べカスや石鹸カスなど、家の中にはカビの栄養になるものがたくさん。

平たく言うと、汚れている場所はカビの栄養源が多いためカビが繁殖しやすく、きれいに掃除されている場所にはカビの栄養源が少ないため、カビが繁殖しにくいです。

また、カビが生存するためには、栄養だけじゃなく酸素も必要です。このため、真空パックした袋の中に炭酸ガスや脱酸素剤を入れると、カビを防ぐ効果があります。

カビが発生しやすい場所と対策法

家の中には、カビが生えやすい場所と生えにくい場所があります。カビの特性からも分かるように、それは必ずしも水回りとは限りません。むしろ、押入れの隅や靴箱の中など、空気が動きにくい収納スペースは要注意です。

部屋の中のどんな場所でカビが発生しやすく、またできてしまったカビの掃除やカビを防ぐにはどうすればよいか、場所別に見ていきましょう。

お風呂場

お風呂場は多くの人がカビに悩んでいる場所。常に湿度が高く、石鹸カスやアカなどエサが豊富なお風呂場は、カビにとって快適で繁殖しやすい条件が整っています。

その反面、浴室はカビ掃除がしやすい場所でもあります。例えば、カビは高温下では生きられないため、シャワーで50℃以上のお湯をかけるとあっさり死滅します。その後も定期的に浴室の床と壁に熱湯シャワーをかけることで、カビの発生は激減するでしょう。

ほかにも、お風呂に入った後は壁と天井を雑巾で拭き上げたり、浴室がしっかり乾燥するまで換気扇を回すなど、ほんの少し意識を変えるだけで、浴室のカビを予防できます。

キッチン

湿気が多く、食べもののカスが残りやすいキッチンは、カビにとってお風呂場と同じくらい快適な環境です。三角コーナーなど、シンクの中に置いている物には特にカビが生えやすいですよね。それ以外にも、シンク下やコンロ周り、冷蔵庫の中やゴミステーションなど、キッチンにはカビの生えやすい場所がたくさんあります。

シンク内のカビは浴室と同じように熱湯シャワーで退治できますが、他の場所はカビ取り剤で除去するしかありません。

また、冷蔵庫の中のカビ掃除には高濃度のエタノールが便利です。エタノールには殺菌作用があるため、キッチンペーパーに吹きかけて拭き上げると、カビを死滅できます。カビが気になる場所は定期的にエタノールで拭くようにすると、カビが生えにくくなりますよ。

洗面所

洗面所もまた、カビが生えやすい場所です。最近の住宅では、洗面所に24時間換気システムを設けるのが当たり前になりましたが、古い家は洗面所に換気扇も窓もないケースがしばしば。このため、お風呂場の横に位置する洗面所は湿気がこもりやすく、間取りによっては浴室以上に高湿度の状態が続きます。

このような洗面所でカビを予防するには、洗面所のドアを閉めっ放しにしないこと。洗面所の中に小さな扇風機やサーキュレーターを置いて空気を動かすだけでも、カビ対策に効果があります。

また、歯ブラシホルダーなど洗面台まわりのカビが気になる方には「浮かせる収納」がおすすめ。こまめに掃除をするより、あまり掃除をしなくていい収納を意識するほうが、ストレスが少なく、カビも生えにくいです。

洗濯機の中

洗濯機の中は高温多湿でカビのエサになる石鹸カスがあるなど、お風呂場と環境が似ています。しかも、洗濯槽の裏側は表面から見えないため、カビが生えていることに気付きにくいです。このため、異臭が気になり出したときはすでにカビだらけの状態に。

けれど、洗濯機の使い方を見直すだけで、カビの繁殖を防げる可能性はあります。洗濯機のふたは常に開けっ放しにし、洗濯機を使った後は洗剤受けとクズ取りネットをきれいに掃除すること。使用後は洗濯槽の湿気をふき取るだけでも、カビ対策になります。

洗濯槽を脱衣かご代わりに利用している方もいますが、あまりおすすめできません。洗濯機の中の湿気が抜けにくくなるからです。また、粉洗剤は液体洗剤よりカスが残りやすいので、粉洗剤を使うときは先に水で溶いてから洗濯機に入れると、カスが残りにくくなります。

布団やベッドのマットレス

睡眠中、人はコップ1杯分の汗をかくと言われており、その汗は敷き布団が吸収しています。このため、何らかの湿気対策を行わないと、敷き布団はカビの温床に。敷き布団の表面はサラサラでも、裏返すとぐっしょり濡れていたり、カビが繁殖して真っ黒になっていたというのは、決して珍しい話ではありません。

布団に生えたカビはエタノールやドライヤーの熱で除菌できますが、黒いシミを完全に取り去るのは難しいです。かと言って、布団は捨てるのも大変。こまめに日に干したり、布団乾燥機を使うなどして、カビが生えないように日ごろから予防を心がけましょう。

布団を天日に干すのが難しいときは、部屋の中に布団を干してエアコンで除湿することで、布団の湿気を飛ばせます。また、空気清浄機を使うと部屋の中にほこりが溜まりにくいので、結果として布団のカビ予防につながります。

クローゼット

使い方と間取りによっては、クローゼットもカビの危険がある場所です。特に、マンションで浴室の隣りにクローゼットが位置しているときは、湿気対策をしていないと高い確率でカビが生えます。

また、クローゼットの中に洋服をぎゅうぎゅう詰めに入れていると、衣類が吸い込んだ湿気が抜けにくくなり、カビが生える原因に。

クローゼットの中には適度なすき間を設け、たまには扉を開けて中の空気を動かしましょう。湿気対策が除湿剤だけでは不安なときは、クローゼットの中で使える無電源式の除湿機もあります。

天然のい草には吸湿作用があるため、畳敷きの部屋は湿度が高い季節でも過ごしやすいですが、あまりに湿度が高い状態が続くと、畳の表面でカビが繁殖します。新しい畳ほど吸湿作用が高く、カビも生えやすいです。

畳の表面をよく見ると、白いホコリのようなものが大量に付着していることがありますが、あれはまさしくカビ。そのままにしておくと、やがて繁殖して黒く変色します。カビがまだ初期段階のうちはエタノールで拭き上げると取り除けますが、黒カビに成長してしまったら、畳表を張り替えるしかありません。

畳のカビを防ぐには、エアコンを使って部屋の湿度を管理するのが効果的。和室を閉め切らず、風を通すだけでもカビの予防になります。

靴箱

靴箱もまたカビが気になる場所ですよね。靴箱は玄関に近いため外気の影響を受けやすく、おまけに風通しも悪く湿気がこもりやすいです。また、汗で濡れた靴の中に皮脂が溜まっていると、その靴の中でカビが繁殖し、やがて下駄箱の中にカビが広がることも。

脱いだ靴はすぐに靴箱の中に入れず、一晩は乾かしましょう。そして、片付けるときは靴の表面と靴底の汚れをきれいに取り除くこと。また、靴の中敷きをこまめに取り替えることもカビの予防につながります。

賃貸などで玄関の風通しが悪いときは、天気のいい日は靴箱の扉を開け、サーキュレーターを使って中の空気を動かすなどの工夫をしましょう。靴と靴の間には適度なすき間をもうけたり、棚板を減らして靴箱を広々と使うと、カビが生えにくくなりますよ。

おすすめのカビ対策グッズ

部屋の中にカビが生えないようにするのは、言うほど簡単ではありません。こまめに掃除をして換気に気を配り、湿度管理をしていてもなお、カビが繁殖することはあります。寝る間を惜しむほど忙しい毎日を送っている人にとっては、かなり大変でしょう。

そこで、カビ対策に効果があるおすすめのグッズをご紹介。カビが生えにくい環境をつくれる商品や、生えてしまったカビを除去できるカビ取り剤をピックアップしてみました。

敷き布団の湿気とニオイをグングン吸い取る
西川リビング/除湿シート「からっと寝」

西川リビングの「からっと寝」は、敷き布団やベッドパッドの下に敷くタイプの除湿シート。中にシリカゲルが入っていて、睡眠中の寝汗をぐんぐん吸い取ってくれます。敷き布団やマットレスがさらっとした状態が続くため、寝汗による寝苦しさを解消する効果も。

シートの中に湿気が溜まったら、日に干して湿気を飛ばすことで繰り返し使えるほか、布団乾燥機で干すことも可能。布団を干すよりはるかに管理が簡単です。

エアコン内のカビの繁殖をおさえる
コジット/「バイオエアコンのカビきれい」

コジットの「バイオエアコンのカビきれい」は、カビを抑制する揮発性の物質を発して、カビの繁殖をおさえるタイプの防カビ剤。エアコンの吸い込み口に貼るだけなので、使い方はとっても簡単です。交換目安は約3か月。

あくまでカビの繁殖をおさえるものなので、エアコンのフィルター掃除はしなければいけませんが、それでも高額なエアコンクリーニングの頻度を大幅に減らせます。

また、コジットの「バイオのカビきれい」はシリーズ商品になっており、他にも、お風呂用、脱衣所用、押入れ用、げた箱用などがあります。

生えてしまったカビを根こそぎ除去!
「カビ取り剤スーパー&防カビ剤ACE」

エタノールで取り除けるのは、あくまで表面のカビだけ。深く根を張って黒く変色し、異臭を放つほど成長したカビを除去するには、専用のカビ取り剤がないと難しいです。

「カビ取り剤スーパー」は、スプレータイプのジェル状カビ取り剤。ジェルなのでカビに密着しやすく、スプレータイプだから広範囲のカビを手軽に除去できます。そして、カビを除去したあとは仕上げに「防カビ剤ACE」をスプレーすると、カビが生えにくくなります。